モバイルバッテリー6選|容量・出力・ケーブルの持ち方で選ぶ

外出先でスマートフォンを補充したい日と、ノートPCも使う出張では、必要なモバイルバッテリーが違います。容量だけでなく、1台に出せる電力、本体の充電方法、ケーブルやワイヤレス充電の有無を比べて、持ち歩き方に合う6製品を選びました。
容量に余裕を持たせるエレコム、薄型のCIO、Apple Watchの充電をまとめるPhilips、ケーブル内蔵のUGREEN、磁気ワイヤレスのAnker Nano、複数機器向けのAnker 25000mAhを比較します。同じ容量でも給電方法は異なり、最大出力は接続台数や機器側の対応で変わります。
容量を取るか、薄さを取るか
20000mAhのエレコムと10000mAhのCIOを、持ち歩く量とUSB-C出力で比較します。

エレコム EC-C07BK|20000mAhをUSB-C・USB-Aで使う
ブラックの20000mAh/74Whモデルです。USB-CとUSB-Aを1口ずつ備え、USB-C単独ではPD最大20W出力に対応。スマートフォンの充電に容量の余裕を持たせつつ、USB-Aのケーブルも使いたい人に向いています。低電流モードも備えていますが、接続機器の充電条件を確認して使いましょう。本体へのUSB-C入力も最大20Wで、充電器は別途用意します。容量重視の分、重さは約435g。薄さや軽さを最優先する場合は、10000mAhクラスとも比較したい製品です。

CIO SMARTCOBY Pro SLIM|10000mAh・厚さ約16mmの有線型
選んだのはブラックのCIO-MB35W2C1A-10000-S-BK。半固体系のSSではなく、従来のSMARTCOBY Pro SLIMです。USB-Cを2口、USB-Aを1口備え、USB-C単ポート最大35W出力に対応します。薄い形で持ち歩きながら、スマートフォン以外の対応機器にも有線で使いたい人向き。本体も最大35W入力に対応し、その入力を活用するには対応するUSB PD充電器が必要です。3口すべてで35Wずつ出せる製品ではないため、同時充電時は各機器が必要とする電力を踏まえて選びましょう。
充電用品を一体化したい
Apple WatchパッドとACプラグを備えるPhilips、USB-Cケーブルを内蔵するUGREEN。まとめたい用品が違います。

Philips DLP4350QW|Apple WatchとUSB機器の充電をまとめる
ホワイトの10000mAhモデル。折りたたみ式ACプラグ、USB-Cケーブル、Apple Watch用の充電パッドをまとめた構成です。USB-CはPD最大20W、Watch用ワイヤレスは2.5W。スマートフォンと時計のために充電用品をいくつも持ち歩きたくない人に向きます。Apple Watchを置く前に電源ボタンを押して本体を起こす操作が必要です。Watchの高速充電や、複数端子すべてで20W出力する意味ではありません。ACプラグや付属変換プラグを使う際は、本体表示・説明書の入力定格と使用先の電源条件を確認してください。プラグ形状が合うだけで海外の電源に対応するとは判断しないようにしましょう。

UGREEN PB550/55996|20000mAhとUSB-C内蔵ケーブル
メタルグレーの20000mAhモデルで、USB-C内蔵ケーブルに加えてUSB-C・USB-Aポートを備えています。USB-C系統の単独使用では最大67W出力に対応し、ケーブルを別に取り出す手間を減らしながら、対応するタブレットやUSB-C給電のPCも使いたい人の候補になります。本体は内蔵USB-Cケーブルから最大65Wで充電できます。67Wは各接続機器に常時出る値ではなく、複数台接続時には電力が配分されます。PCの必要電力や充電規格との適合を確認し、大容量とケーブル内蔵の利便性を優先する場合に選びましょう。
スマホ中心か、複数機器中心か
磁気ワイヤレスのAnker Nanoと、ケーブル2本を備えた25000mAhモデルで、接続の手間と携行量を比べます。

Anker Nano Power Bank(MagGo, Plus)A1113|磁気ワイヤレスと有線を使い分ける
ブラックの10000mAh・ネオリチウムイオンバッテリー採用モデルです。Qi2対応の磁気ワイヤレスは最大15W、USB-C単独は最大30W出力。本体へのUSB-C入力も最大30Wです。対応スマートフォンに装着して使いたいときと、ケーブルで充電したいときを切り替えられます。ケースの厚みや磁気充電への対応も確認しましょう。有線とワイヤレスを同時に使う場合は合計最大17Wで、有線12W・ワイヤレス5Wに変わります。単独使用時の最大値のまま2台を急速充電できるわけではありません。アプリで電池の状態を確認できる点も特徴ですが、素材名だけで発熱や劣化が起こらないとは考えず、使用上の注意を守ってください。

Anker Power Bank A1695|25000mAh・ケーブル2本で複数機器へ
ブラックの25000mAhモデル。巻取り式と一体型のUSB-Cケーブル2本に、USB-C・USB-Aポートを加えた構成です。USB-Cは単独最大100W、合計最大165W出力に対応し、本体への入力も最大100W。対応するPCとスマートフォンなどをまとめて持ち出す人向きですが、約595gあるため携行量とのバランスを考えたい製品です。3系統接続時は100W系統以外で30Wを分け、各最大15Wになるという制限もあります。全機器で同時に最大速度が出るとは考えないでください。メーカーは電熱ベスト・空調服の電源としての使用を禁止し、ポケットに入れたままなど肌や衣類に直接触れた状態で使わないよう案内しています。
選ぶときのポイント
まず充電したい機器の入力規格と必要電力を確認しましょう。mAhは電池の容量表示で、その数値をそのままスマートフォンに移せるわけではありません。ノートPCにはUSB-C充電への対応と必要なPD出力の確認が欠かせません。複数台の同時接続では電力を分け合うため、単ポート最大値と合計最大値を分けて読みます。本体への充電にも対応する充電器とケーブルが必要です。 高温になる車内や直射日光下に放置せず、濡れた状態、膨張・破損・異常な発熱がある状態では使用しないでください。充電中は布などで覆わず、取扱説明書の使用温度や接続条件を守ります。購入時や使用前にはメーカーの回収情報と型番・対象番号を確認し、廃棄は自治体やメーカーの回収案内に従いましょう。航空機内への持ち込みや使用は、容量だけで判断せず利用する航空会社の最新条件を確認してください。
普段のスマートフォン用なら、容量だけでなく薄さやケーブルの有無から絞ると選びやすくなります。Apple Watchも持つなら専用パッド、対応スマートフォンに貼り付けたいならQi2、PCも使うなら必要なPD出力を基準にしましょう。最大値よりも、実際に何台をどの端子につなぐかを決めて選ぶのが大切です。
